柳町の静かな路地にそっと佇む坪井邸。
格子戸越しにやわらかく差し込む光、手に触れると温もりを返す木の外壁。訪れる人はきっと「ここは何だろう?」と足を止め、思わずのぞいてみたくなるような佇まいです。

郡上八幡のなかでも、柳町は特に落ち着いた空気が漂います。
江戸時代には中級藩士から下級武士が住む侍の町だったといわれています。
町並みは「重要伝統的建造物群保存地区」に指定され、今も古い町家が立ち並んでいます。観光の中心地から少し離れたこの町は、人通りが少なく、静けさのなかにある風情が魅力です。
そんな柳町の一角で、長い年月を重ねてきた建物が坪井邸です。

扉を開けると、木の香りがふわりと漂い、壁や柱に刻まれた小さな傷跡が、この家が過ごしてきた年月を物語っています。
通りに面した間口は決して大きくありませんが、その分、訪れる人との距離が近く、親密な関係を築きやすい空間です。奥に進むと小さな中庭があり、そこから差し込む光や風が建物に心地よさを添えています。
展示をしても、作業をしても、静かに本を読むだけでも、不思議と気持ちが落ち着く場所です。

坪井邸は、一般的な住宅のように整った調理スペースはありません。
そのため日常的な住まいよりも、アトリエや工房、ショップといった「仕事場」や「表現の場」としての使い方に向いているかもしれません。
もちろん、工夫をしながら住まいとしての利用も可能です。
ここでの暮らしは少し不便かもしれませんが、町家ならではの時間の流れを楽しみながら過ごすことができます。
たとえば——
・木工や陶芸、染色などの工房として
・小さなギャラリーや雑貨店として
・静かに執筆や研究をする拠点として
・町に溶け込むように暮らす住まいとして
坪井邸には、そんな落ち着いた使い方が似合います。

郡上八幡での暮らしは、ただここで「住む」だけではなく、近隣や町全体がつながり合いながら成り立っています。
柳町のご近所さんは皆、顔なじみ。朝のあいさつから季節のやりとりまで、日常の中に自然と交流が生まれていきます。
坪井邸に入居するということは、単に建物を借りるのではなく、地域の一員として一歩を踏み出すことでもあります。
ここでの時間は、便利さや効率とは少し離れているかもしれません。
でも、風情のある静かな町並みに身を置きながら、自分の仕事や表現を続けることは、きっと特別な体験になるはずです。
郡上八幡で新しい拠点を求めている方へ。
木の温もりと歴史を感じる坪井邸で、あなたの新しい一歩を始めてみませんか?
物件詳細
賃料:5.4万円
敷金:8.1万円(家賃1.5か月分)*退去クリーニング後実費精算
契約形態:定期建物賃貸借契約(2年間) *再契約可
物件情報・条件の詳細に関するお問い合わせ、内覧のお申込みは、下記リンク先ページ下部「内見のお申込み」ボタンより直接お問い合わせください。