よみものreport

[インタビュー] タカラギャラリーワークルーム 上村真帆さん

郡上八幡の空き家を使ってシルクスクリーン印刷のプリント体験ができるお店をされているタカラギャラリーワークルームの上村真帆さん。

今回は上村さんにインタビューをしてみました。

 

 

―現在のお仕事内容についてお聞かせください。

郡上市が産業の発祥地であるシルクスクリーン印刷のプリント体験のお店を運営しています。郡上おどりの必須アイテムの1つである「手ぬぐい」のプリント体験が主な体験です。お客様は観光客の方が多いので「体験アクティビティ」の1つとしてたくさんの方に来て頂いてます。

―どちらから郡上八幡にこられましたか?

愛知県から2012年に嫁いで来ました。結婚移住してすぐ起業したので、お店のオープンも2012年です。

―前職ではどのようなことをされていましたか?

大学卒業してすぐはアパレル関係(販売から買い付け、企画など)の仕事をしていましたが、結婚前の数年は東京で広告関係の仕事をしていました。その後ワーキングホリデーで海外暮らしを経験した後に結婚して移住しました。

―以前の暮らしとの違いはありますか?

都会で一人暮らしでしたので、「結婚してからの移住」というのは人生が新たに始まる感じでワクワクしていました。子供ができるまでは、ここで仲良くなった友達と毎晩のように飲みに行っていました。そこで色々な業種の方と出会ったのでとても良い時間でした。小さい町ですが、ぎゅっと詰まっているので、都会とはまた違う楽しさがあり、それはそれでとても良いところだと思います。

―なぜ郡上八幡で起業することを決められたのですか?

郡上に移住したくて来た訳ではなく、結婚した相手が郡上の人だったので、特に決めた理由はありません。正直田舎暮らしの想像がつかず、不便な場所は嫌だなと思っていたのですが、来てみたら意外と楽しかったです。当時の八幡には、同じような目標や夢を持っていた同世代の方が割と多かったので、友達もたくさん出来ました。

―郡上八幡で起業するにあたって、オープン前後でイメージの違いはありましたか?

何度も言って申し訳無いのですが() そもそも郡上八幡に移住したくて来た訳ではないので、オープン前後のイメージの違いは特にありません。主人が郡上出身なので、そういう点では起業しやすかったです。とは言え、私は他所から来た人には変わりないので、プレオープンはご近所さんからなど、オープンする際にはまずご近所さんを最優先に考えていました。体験のお店をやるということにとても理解のある素敵なご近所さんばかりなので、何も大変なことはなかったです。

―どうしてこの物件に(場所)に決められたのですか?

当時は空き家対策のセクションが市役所にしかなく、またそこまで情報も多くなかったので、空き家は歩いて探していました。最初は、現在のお店の隣(現プチパリ)に住居として住みながら、店舗部分は小さく始めました。その物件はたまたま義理姉が見つけてくれたのですが、直接大家さんとお話しして決められたのでとてもラッキーだったと思います。現店舗場所は元々ずっと空き家だったので、最初の店舗が手狭になってきた時に、広くやりたいので貸して欲しいと、こちらも大家さんに直接お話しして借りることができました。最初の店舗は、現在プチパリさんに出店してもらっています。小さく始めた店舗部分にも思い入れがあったので、活用できてとても嬉しいです。

―休日の過ごし方や、近隣付き合いについてお聞かせください。

5歳の息子を育てながら起業していますので、平日の定休日はペーパーワークをしたり、家事をしたり、忙しくしています。なかなかゆっくり休めません。土日祝日やお盆など、世の中の連休にはお仕事になる観光地で起業していますので、なかなか息子とゆっくり過ごせないことに何年も悩んでいましたが、起業の利点は、自分で休みを決めれたり働くペースを調整できるので、最近では人と違っても私は私のペースで息子との時間を作って行こうと決めました。今の生き方、暮らし方には満足しています。